仏像は怒っている　奈良の仏像盗で元住職を逮捕　2009.9.2 11:57
ttp://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090902/crm0909021159018-n1.htm








奈良県山添村の「自作寺」から仏像４体が盗まれた事件で、奈良県警捜査１課は２日、窃盗と建造物侵入の疑いで、奈良市北袋町、浄水器販売会社経営、金振清隆容疑者（６２）を逮捕した。

捜査関係者によると、金振容疑者は僧籍があり、県内の別の複数の寺で住職を務めていたほか、昭和４０年代には発掘のアルバイトをするなど考古学や古美術の知識があったという。

逮捕容疑は、今年６月２８日から７月１日にかけ、自作寺に安置されていた千手観音像（約４５センチ）と不動明王像（約６０センチ）など計４体を盗んだなどとしている。県警によると、容疑を認めているという。

４体はいずれも文化財指定を受けていないが、関係者によると、金振容疑者は、京都市内の古物商に４体の仏像を計十数万円で売却していたという。

県警は、金振容疑者が売却したとみられる仏像約２０体や掛け軸など計３１点を京都市内の古物商から押収し鑑定を進めた結果、自作寺の仏像のほかにも奈良県内の連続仏像盗難事件の被害品の一部が含まれていることが判明。金振容疑者が仏像を入手した経路も調べる。

奈良県内では昨年から今年にかけ、天理市や宇陀市などの社寺で１４件の盗難事件が発生、自作寺の４体を含めて仏像２０体とこま犬３体が盗まれている。被害に遭ったのは、いずれも無人の社寺だった。